コンテンツへスキップ
アルミニウム
- 利点:プチかまどのパネルにアルミニウムを使用することは、完成品の軽量化には最適・最軽量となります。(チタン製より軽いです)
- 変わった利点:ステンレス、チタンに比べ柔らかいので組立時の音が静かです。バードウォッチングで音を立てずに使用するのに最適です。(ユーザーさんがいます)
- 弱点:耐熱性は、鉄やステンレスに比べて劣ります。
- ただし、通常のかまどとしての用途では、問題はありません。
- メーカーとして、一応詳しく下記に注意書きをしているだけです。
- プチかまどで使用している”アルミ”は、正確には、5052アルミ合金です。
- 純アルミより硬度があり、プチかまどのパネルとしては、最適のアルミ合金です。
- もっと硬度の高いアルミ合金として、ジュラルミン、超ジュラルミン、
超超ジュラルミンなどがありますが、いずれも融点が少し低くなるので、不向きとなります。
- このHPで”アルミニウム・アルミ”と記述しているのは、この5052アルミ合金のことです。
- アルミの溶解温度は660度。 鉄は、1500度です。
- かたや、炭、薪などの発火熱の最大値は、1000度以上です。
- 数値だけを見ると、アルミ製のプチかまどには、パネルが融けてしまう危険があることになります。
(他にも、組み立て式のため、爪の部分が連続使用により折れる危険もあります)
- ただ、実際の使用では、例えば、かまどで汁物の調理をする場合、鍋が沸騰して
水分が気化することにより、鍋の温度は、100度+少々で最高温度は一定します。
- かまど自体の温度も鍋の水分の沸騰により奪われるため、アルミの溶解温度までは、上昇しません。
- また、アルミのパネルも内側だけが直接に熱せられ、外側は外気によって冷却されるため、
実験では、かなりハードな使用でも、アルミパネルが 溶けることはありませんでした。
- ただし、フロアーパネルに限っては、若干の変形が検証できました。熱を放出させる場所がないためです。
- そのため、ステンレスかチタンの火床を合わせて使用することをお勧めしています。
- アルミ製のかまどを購入になり、使用される方は、このようなアルミの特性をご理解の上、注意してご利用下さい。
- 長時間、かまど上部を塞ぐ形での空焚き、天ぷらなどの油料理はお控えください。
- アルミ製かまどの外周に高熱になるものを置かないようにして下さい。
- アルミ製かまどを並べて使用しないようにして下さい。
- 前面の下パネルを使わず、かまど口として開口部を利用して焚き火をする場合、
開口部から激しく炎がはみ出るような使用を続けると、前面の上パネルが
内外から炎に包まれて熱変形をおこす可能性がありますので、ご注意下さい。
a:6436 t:3 y:1