フラットパネルによる組立式へのこだわり

  • 私がフラットパネルによる組立式を試作開始したのは、2007年11月でした。
  • スモーカー、BBQコンロ、ファイヤープレース等々、キャンプをしていると、別々なものを用意するのに折畳み式でさえ、嵩張って手間どるのが理由でした。
  • 同じ板とアングルで現地で組み立てて、それぞれの形にできないかなぁ~
    と試作を始めました。
  • ベテランキャンパーの楽しみ方を拝見すると、ベーシックな道具の使い方がとても上手なことが解ります。
  • 私が関心した方は、マイクロバスベースのキャンパーに
    いつもレンガを50本程積まれています。
  • それで、必要に応じてファイヤープレースに積上げたり、
    かまどにしたり、と自在に楽しんでます。
  • 道具に振り回されずに、良い感じです。もちろん、レンガ50本は、重いですけどね。
  • そこで、ステンレスの厚板で似たようなことを画策しました。
  • 使用方法は、子供の時に遊んだLEGOブロックと同じ。
  • 400mm四方のステンレス板(4mm)を必要に応じてアングルで組み立てて、ファイヤープレースにしたり、スモーカーボックスにしたり・・・
  • 基本的な発想は、折畳み式にしないこと、パネル毎にバラバラに外せて
    収納に嵩張らないこと、パネル毎にするため、多用途に使えるようにすること。
  • 折畳み式を避けた主な理由は2点あります。
    • まず、自分が安価なものばかり使ったからかも知れませんが、
      折り畳部分から壊れ易い、パネルが熱変形すると、溶接なり、リベット留めした他のパネルにも歪みの影響が出て、折畳めなくなる。組上げるのも困難になるため。
    • これは、メーカーが知らずに壊れ易い物を売っている、
      ということでは、決してありません。
    • 堅牢性と経済性、コンパクト性、軽量化、など、
      相反する要求の中でバランスを取った結果です。
    • 商品を見て、『開発担当者は、もっとしっかりした物を作りたかっただろうな、 営業サイドに負けたのかも』と思うことがあります。
    • ちなみにブロガーでキャンプを楽しんでいらっしゃるHN やすきちさん、というステンレス加工が本職の方がいます。
    • ブログはこちらです
    • ご自身で楽しむための道具として、ステンレスでとても素晴らしい道具を造られてブログにアップされていますが、
    • 鋼材の特性を周知されているプロならではの作品は、
      どれも使い勝手が良さそうで、堅牢ですが、市販品より重そうで、
    • 無理のかかるような構造の折畳みは避けておられます。 とても参考になります。
    • 次に、折畳み式だと、使用方法がどうしても硬直的になってしまうためです。折畳み式の立方体型のオーブンなど、天板が着脱できれば便利だと思いませんか?
  • 誤解のないように、付言すると、組立式が全てにおいて、
    折りたたみ式より優れている、というわけではありません。
  • 特定の使用目的、サイズによっては、組立式は、
    とてもメリットのある道具になります。別記します。
  • 最初に製作した組立式は、スモーカー、焚き火台、BBQグリルに使える形状でした。
  • 組み方は、正方形のステン板の角付近に2ヶ所ずつ、合計8個の穴をあけ、小さなアングルで組みます。
  • 正直、4mmのステンレスは厚すぎ?かも、そのため重たすぎます。
  • ただ、これで収納時の厚みは2cm程になりますので、収納性は抜群です。
  • 車に積載するので、重要なのは、重量よりも体積ということで、良しとしました。
  • 物置に収納しておき、必要な時に庭で組み立てて使用するには抜群ですが、
  • ちょうどこの2007年後半から、キャンプ道具のコンパクト化を一層すすめることに
    決め、卓上でも使える組立式に焦点を絞ることにしました。